はじめに:ドクタ ー ・ .ジェ ームズ ・ブレイリ ー
アルコ ール ・アノニマスの原理に基づいた治療に賛同してくれたアディクション患者の皆さまに感謝いたします 。従来の治療法は 、断薬と長期的リラプス予防を行うために重要なツ ールを提供してきました 。しかし 、残念ながら従来の心理社会的カウンセリング 、近年の処方薬治療を受けたアディクション患者の 7 0 〜 8 5 %は半年 1年以内にリラプス (薬物再使用 )を起こしています (約 5 0 %が 1か月以内 、 6 5 %が 9 0日以内 ) 。この惨状には革新的で科学的根拠に基づく 、安全かつ効果的な長期的解決策が求められています 。ミラ ー夫妻による本書がその答えとなるでしょう 。数年前ミラ ー夫妻はアルコ ールその他薬物の使用が 、経静脈アミノ酸治療により劇的に改善していくのを目にしていました ( 1 9 8 0年代私も同様の治療でアレルギ ー食品 、カフェイン 、アルコ ールからの離脱症状に効果を出していました ) 。以来 、ミラ ー夫妻と私はともにアミノ酸治療を研究してきました 。本書では他の有用な治療も併記しつつアミノ酸療法について書いてあります (私のお気に入りは経口アミノ酸サプリメントの章と耳介療法 [無針電気刺激 ]の章です 。この二つの章だけでも一冊の本になるくらいです ) 。ホルダ ー博士によるカイロプラクティックのトルクリリ ース ・テクニックについても記載しています 。ミラ ー夫妻は脳波バイオフィ ードバックでも効果を出してきました 。 1か月間リラプス率で比較するとオ ーソドックスなアプロ ーチによる 3 0 〜 4 0 %に対し 、アミノ酸 ・耳介療法 、その他本書で紹介した療法の組み合わせでは 1 0 %でした 。これは驚くべきことです !私はミラ ー夫妻の研究仲間であり友人でもありますが 、本書の著者としてはミラ ー夫妻が適任です 。デビッドには禁酒 3 0年 ( 2 0 0 4年現在 )という患者としての経験もあるからです 。彼は第 4章で紹介するアミノ酸補充でアルコ ール離脱症状 (ホワイト ・ナックルと呼ばれる 、我慢することによる精神不安定 )をコントロ ールしています 。マ ーリ ーンとデビッドの名前はアディクション研究の至るところに見ることができます 。その研究成果をまとめた結果 、彼らはベストセラ ー作家になりました 。優れたコミュニケ ーション能力を持った教育者であったことが作家としての成功の理由でしょう 。時に難しい内容をとても分かり易く教えてくれます 。彼らは学者であると同時に 、アディクションに苦しむ患者や家族に付き添ってきた治療者でもあるのです 。
この本を読んだほうがよいのは誰 ? ・カウンセラ ー 、セラピスト 、アディクション治療を知らない医療従事者 。 ・薬物を我慢できているが 、苦しいままの人 。 ・リラプスを繰り返している人 。 ・アディクションを誤解している人 。 ・アディクションというものに興味がある人 。もしアディクションの苦しみから解放されたいのなら 、本書は間違いなくお役に立てるでしょう 。ジェ ームズ ・ブレイリ ー医師は 、アディクションを含む慢性疾患に対する栄養療法の専門家で企業や組織の顧問を務めています 。彼には 「ブレイリ ー博士の食物アレルギ ーと栄養革命 」他多数の著作があります 。